いわゆる「不動産テック」と、不動産業界の今後についての考察

3.不動産業へのIT企業の新規参入

価格競争とともに圧倒的なブランド力で押し寄せる新規参入業者は今後もたくさん出てくることでしょう。
その発端ともなりそうなのが重要事項説明のネット化、およびその流れからの取引そのもののネット化です。
取引のネット化はまずは実証実験からですが、時代柄この流れはやむをえないかと思います。

取引がネット化されれば、それこそ「不動産テック」なる業者もますます勃興するでしょう。

それを見越してでしょうか、ソニー不動産はヤフージャパンと業務提携をしました。
ヤフーが43.7%もの株式を持つ、取り込みとも言っていいほどの提携です。
不動産売却のプラットフォームを作り売主が自分で物件を売れるスタイルにするようですが、結局のところ最後はソニー不動産が仲介に入る形のようなので、それだと本来的に売主が自分で売るとはなりません。これもまたITの形をとった不動産会社「不動産テック」でしょう。手数料も安くなるようです。

本家本丸が多数のクライアントを抱える広告業でありながら、クライアントと相反する業をはじめる様は実に奇妙です。ポータルを潰しても不動産業のほうがよいと選択したのでしょうか、あるいは日本一のサイトの強みで自身が不動産業であっても他の不動産屋は自分たちと縁は切りきれないと踏んでいるのかは定かではありませんが、勝算あるゆえソニー不動産を43.7%も取り込んだのでしょう。

ヤフーがやるとしたら、楽天も、と考えるのが筋でしょうし、楽天と連携するホームズも、となるとライバルのアットホームやスーモも、、、などと考えが及ぶのは道理ではありませんか?

また、アルバイトのポータルサイト業者として有名な一部上場企業リブセンスは、売買仲介業そのものに参入することを表明しています。
現在同社は「door賃貸」というポータルサイトを運営していますが、こちらは今後、不動産売買版のポータルサイトを作成し、仲介業参入をするようで、そしてやはり手数料は安さを目指しているようです。
不動産ポータルサイトがそのまま仲介業をおこなうというこのモデルは、今後、不動産ポータル各社のベンチマーク的存在になるやもしれません。

 

ページ:
1 2

3

4
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

【FDJアーカイブ】

FDJ不動産パノラマ:旧アーカイブ
旧サイトのアーカイブ

ページ上部へ戻る