揺れる京都下賀茂神社マンション建設問題

FDJ不動産ニュース

建設反対派住民がユネスコ諮問機関に直訴

京都・下賀茂神社の隣接・敷地内にあるマンション建設計画について、反対市民らイコモスに直訴というニュースが流れました。当該マンションは12月にも建設開始が予定されています。

世界遺産・下鴨神社(京都市左京区)の境内でマンション建設計画が進んでいる問題で、計画に反対する周辺住民らが27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス、本部・パリ)のアルフレド・コンティ副会長らに福岡市で面会し、問題点を指摘した報告書を渡して計画中止を訴えた。YahooNews:毎日新聞より

この問題にあたっては、神社の神域への干渉のみならず、平安京以前の自生林が伐採されるなど、住民・歴史愛好家のあいだでも大きな懸念があります。

これらに反対する声としては、神社側の不透明さも指摘されています。
延期してはどうか?との専門家の声も。

他方で、その敷地ならば大丈夫なのではないか、との地元の声もあります。

もともとこの場所は一部が駐車場として使われているとともに研修道場のビルも建っています。さらに一時期はゴルフ練習場だったとされています。つまり、この整備計画地は、下鴨神社の所有する土地ではありますが、信仰に関係する境内と言える場所ではありません。事実、下鴨神社を何度訪れたかわからない私自身、一度も踏み入れたことのない場所です。そのような事情も説明することなく、テレビメディアは下鴨神社が神域を切り売りするかのように報道しているわけです。
~西陣に住んでます:「下鴨神社境内のマンション計画」報道に思う

京都市は高さ制限が景観条例により厳しいため、首都圏のような大きなマンションは建ちませんが、やはり建物の意匠をどんなに工夫しても景観としては崩れることは間違いありません。神社側の事情もありましょうが、やはり古都が近代的、日本の都市型の乱雑さにまみれてしまうのはやはり悲しく思います。

京都は現在、観光地として、また不動産市況においても国内外から大変な人気を集めています。
その中で、不動産業者がさまざまな開発を試みるのは当然の経済状態です。
ゆえに、「町を守る、古都の風景を守る」というのは、やはり行政の強い意志がなくては難しいと思われます。
しかしながら、京都府・京都市ともに財政状況は芳しくなく、また行政と寺社仏閣はかねてより軋轢もあります。
こんなの、とか、こんなの

古都としての全体のグランドデザイン、それができる人、できる支持を集めるつよいリーダーシップある政治家が出てこない限り、多くの人が望む京都らしい京都でありかつ地域の人々が暮らしやすく満足もできる都市計画の実現はむつかしいのではなかろうかとも思えます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

【FDJアーカイブ】

FDJ不動産パノラマ:旧アーカイブ
旧サイトのアーカイブ

ページ上部へ戻る