不動産事業で猫を救う ~東京キャットガーディアン訪問(3/3)

「猫付シェアハウス」とは

前述の「猫付マンション」からさらに挑戦した新企画がこちらの「猫付シェアハウス」、その名のごとく猫の付いたシェアハウスです。

こちらはシェアハウスなので、入居者みんなで猫と暮らすという点で少々違いがあります。猫もいっぱいいますし。
猫たちは「猫付マンション」とはちがって住人が選ぶのではなく最初から「住んでます」。共用部分にいる設定なのですが、各戸に猫扉がついていますので、個室にも自由に入ってきます。かわいがり放題。

飼育に関しては飼い猫同然に暮らす「猫付マンション」とは少々違っています。シェアハウスという共同生活の性格上、猫のお世話は当番制となっています。また、猫への給餌・健康状態などについてメール報告が必要です。なお当番の交代などは住人同士で話し合って決めることが可能ですし、年末年始や夏休みの場合は東京キャットガーディアンのほうから世話係を派遣することも可能だそうです。

猫付シェアハウスこちらの「猫付シェアハウス」も大変人気で建築途中から反響の嵐だったそうですが、まだ始まったばっかりで稼動は現在数物件程度。「猫付マンション」の場合は、大家さんが決断・宣言してしまえば実現可能なのに比べ、シェアハウスの実現には少々手間がかかります。現状物件の改装が必要であり、そして戦略性も必要になってきます。
シェアハウスの場合、どうしても「定住型」というよりは「仮住まい」の側面があり、男性向けよりも女性向けになりやすい傾向もあります。そうすると、通常の不動産物件と同じく「立地、駅からの距離」など不動産本来の利便性が重要になってくるため、立地のよい物件を不動産投資として考えた場合、初期投資もかかる上、物件をわざわざコンバートして「猫付シェアハウス」にする魅力が薄れてしまいます。

「立地」というどの不動産にとっても最重要なポイントをクリアしている物件を、わざわざコンバートしてまでやる意義としては、入居率&利回り安定化・物件そのものの話題性の創出・社会貢献への参加の3点がポイントでしょうか。

 

【賃貸経営:入居率&利回り安定化】
シェアハウスは物件それぞれによって入退室率はバラバラ千差万別かと思います。シェアハウスブームも落ち着いた昨今では定着率の悪さに困っているところもあります。初期費用確保のために入れ替わりがあったほうがいいという物件もあろうかと思いますが、次の入居をすぐ見込める人気物件は別として、少しでも期間が開くと通常は不安定な賃貸経営を迫られるわけですから、目先の初期費用よりも入居率の安定性のほうが重要であるとすれば、空室待ち入居希望者が常にいる状態の「猫付シェアハウス」はかなり魅力的になります。

【賃貸経営:物件そのものの話題性の創出】
「猫付シェアハウス」はその存在そのものが話題となります。たとえばシェアハウスに看板を掲げれば物件の前を行き来する人は気にならないわけがありません。ペット産業が巨大産業であるように、日本人は「犬猫」が大好きであり、とくに猫はネット等でもテッパンの人気コンテンツです。
保有物件が「猫付シェアハウス」となり近隣認知が進めば、広告経費なく物件募集も可能となる可能性は高いです。
世に氾濫する空室物件にかかる「入居者募集看板」がどれだけの集客効果があるでしょうか。すでに待ち人多数の「猫付」ならば「入居者募集看板」の効果は劇的に飛躍すると思われます。
入居率が安定ししかも収益性も確保されているとなれば、資産価値効果としても上々なのではないでしょうか。
また、保有物件が人気・話題となれば、単純にオーナーさんにとっては自慢にも誇りにもなるでしょう。

社会貢献への参加
社会貢献へ参加しているという自身・誇り・ステータスが得られます。「うちの物件でさぁ、保護猫活動してるんだよ」って話はしててもカッコいいです。持ち出しボランティアとは違い、収益性を確保した上での社会貢献性です。哀れみを施すのではなく、ソーシャルビジネスとしてビジネスも社会貢献も実現する、という実にクールな状態になれます。

 

猫付シェアハウスについては、第一号物件を不動産会社(㈱リビングゴールド)の協力を得て、クラウドファンディングなども活用し開始されています。>>猫付シェアハウス開始の経緯はこちら
「猫付シェアハウス」も反響がたくさんあって空き待ちが続いている
ようです。

東京キャットガーディアン側の狙いとしては、保護猫の受け入れ先の拡大があります。子猫にくらべて貰い手の少ない成猫の多頭受け入れ先として見込めます。
>>参照:「女性3人+5匹」全国初の猫つきシェアハウス 「このまま一緒に住み続けたい」(THE PAGE)

また、協業による収入も見込めますし、物件購入で自社運営ならばそれがそのまま不動産投資にもなります。現在は運営ノウハウを提供する「FC展開」も行われてシェアハウス運営を拡大推進したいとのことです。

勉強会が定期的に開催されています。次回は2015年12月20日15時~ですので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

 

大塚シェルター内に張り出されていた募集物件図面(物件自体はごく普通の物件ばかり)

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▽ペット可物件・猫付物件に特化したポータルサイト「しっぽ不動産」へ続く

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