マイナス金利と住宅ローンと

  • 2016/2/2
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日銀が先日発表したマイナス金利について、わかりやすい解説などもネット上にいろいろ出てきました。しかしながら、そもそも上のほうで回っている経済施策とかがちんぷんかんぷんな方も多いのが現実。むつかしい経済談義はさておき、本誌は不動産情報誌なので、住宅ローン動向について簡潔にまとめてみます。

まず、マイナス金利とはそもそもなんぞ、ということですが、

1.日銀ってのはそもそも銀行にとっての銀行です。銀行が日銀からお金を借りたり預けたりします。
2.銀行が日銀にお金を預ける場合はいままで年0.1%の利子がついていました。(この利子を上下することで景気操作というか調整というかそういうこと。)
3.しかし、今度から利息つけるどころか、逆に管理料的に0.1%手数料を取るよ!って言い出しました。

お金を預けても利子がつかず、逆に手数料を取られるので金利的に考えるとマイナス。これがマイナス金利。

こうなると、銀行はお金を日銀に預けずに、別のところにお金を回す、すなわちいままで世の中の上のほうで寝てたお金が、広く世間に出回って景気にプラスの影響があるんじゃないの?お金って天下の回りものっていうじゃない?みたいな感じでしょうか。

 

とりあえず、一般のわれわれにとって、また、本誌の中心読者である不動産業者さん達にとって、いちばん身近なのは住宅ローンでしょう。
昨今、銀行間の獲得競争激しい住宅ローンでは早速つばぜり合いが。

10年固定型の住宅ローン金利 過去最低水準に(NHK NEWS WEBより)

長期金利が低下していることを受けて、大手銀行の間では来月から適用する10年固定型の住宅ローンの金利を過去最低の水準まで引き下げる動きが相次いでいます。
このうち、「三菱東京UFJ銀行」と「三井住友銀行」、それに「りそな銀行」は、10年固定型の住宅ローンの金利を最も優遇された場合で今月の年1.1%を来月から1.05%に引き下げます。
また「三井住友信託銀行」は今月の年0.75%を来月から0.7%に引き下げます。
一方、「みずほ銀行」は今月の年1.05%のまま据え置きますが、大手5行の10年固定型の住宅ローン金利は、いずれも過去最低の水準となります。
これは住宅ローン金利の指標となる長期金利が年明け以降、中国経済の減速や原油価格の下落を背景に一段と低下していることを受けたものです。
長期金利は、日銀がマイナス金利の導入を決めたことで29日、0.1%を割り込んで過去最低を更新するなど一段と低下しており、これに伴って住宅ローン金利が今後さらに低下することも予想されます。

 

不況時にチャンスといわれる長期固定型「フラット35」ではそれ以前より低水準

フラット35、2月金利は1.48% 9カ月ぶりの低水準

住宅金融支援機構が提供する長期固定型住宅ローン「フラット35」の2月適用金利(融資率9割以下、返済期間21年以上35年以下、最頻値)が、前月を0.06%下回る1.48%となった。日本銀行の「マイナス金利導入」の公表は1月末日(29日金曜日)だったため、その影響を受けた可能性はないと見られるが、9カ月ぶりに1.4%台の低水準となった。~ww.asahi.com/and_M/より引用

 

欧州ではなんと、マイナス金利住宅ローンが発生してしまい、お金を借りると利息が「もらえる」という現象も起こったそうです。

住宅ローン金利が早速下がった、ということですが、もちろん預金金利も下がっています。

預金金利 最低水準に マイナス金利 影響広がる(日経新聞より)

日銀の先週末のマイナス金利政策決定を受け、民間銀行が預金金利を引き下げ始めた。預金を集め、日銀に預けても一部にマイナス金利が適用されてしまうため。すでに過去最低水準にある住宅ローン金利(総合2面きょうのことば)も下げる方向だ。異例のマイナス金利政策の影響が家計や企業に広がってきた。

ちなみに、欧州ではいちはやく導入されているマイナス金利ですが、取り付け騒ぎが起こりそうになって預金者向けに声明が出されたことがあったようです。

金利が下がればお金も駆りやすくなり、預金金利が下がれば銀行に預けず市中にお金が出回る、と思惑通りに進んでいる反面、マイナス金利はさまざまな懸念も各所から噴出しています。複雑怪奇化した現代の経済情勢では、有効需要の創出・低金利政策などのかつての王道が通じなくなってきており、世界中で誰もが内心の右往左往を隠しながら手探りで正解を探し回っている現状です。

 

さてさて、中国経済崩壊も懸念される2016年、年初より混乱続きますがどうなることやら。
とりあえず、われわれは目の前の仕事をがんばってこなしていくより他ありませんね。

 

 

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