『マネー・ショート 華麗なる大逆転』、サブプライムに勝った男たち

リーマンショック・サブプライムローンで「勝った」連中の物語『マネー・ショート 華麗なる大逆転』が面白いのでご紹介。
映画的な物語、というよりは、途中でわかりやすく説明を入れたりしながらのどちらかといえばコメディタッチの映画になっています。

不動産にももちろん関係あります、なんたってサブプライムローンって住宅ローンですから。

「プライム」って、アマゾンプライム会員 などのように、一段上のイメージです。優良顧客。
ならばサブプライムって?、サブマリン(潜水艦)やサブウェイ(地下鉄)のように下の意味。
次に優良な顧客、って感じにも見えますが、実態はどうしようもない客。
劇中にも説明がありますが、移民や無職や、なんと犬にまで貸付、さらには「俺のは忍者ローンだぜ!」とリアルターらしきチャラ男が申込書空白とまさに無審査。いかにサブプライムローンがむちゃくちゃだったか。

そんなどうしようもない顧客につけた住宅ローンを、優良な顧客のローンとごちゃ混ぜにして世界中で売りまくって金融バブル発生、そしてバブルはじけてリーマンショックという流れ。そのバブルに対して、逆張りの投資で「勝った」投資家連中が主人公です。

映画のうたい文句では「世界経済の破綻を予想した4人のアウトロー」となっていますが、別段この4人が組んで何かをするというお話ではなくて、4人が逆張りするにいたった経緯と勝つ(つまり、バブル崩壊)までが今回のお話。それぞれの話は交わりませんで、同時並行で物語が描かれていきます。

で、何に逆張りするのか、ということなんですが、サブプライムローンに対して、CDSという金融商品(契約)を銀行から買いまくります。
CDSとは何かといいますと保険みたいなもんです。サブプライムローンが破綻したらお金もらえるという金融派生商品。その代わり毎月保険料みたいな代金を支払うと。サブプライムローンがコケると予想して保険かけたみたいなもん。で、予想通りコケたから成功したってこと。
CDSに関しては、Wikipediaよりこちらの記事のほうがわかりやすいです。
>>欧州危機で注目されている「CDS」ってなあに?(nikkei4946.com)

劇中の描写ではどういうものか筆者もわかりにくかったのですが、たとえば5000万ドル分のサブプライムに対して保険料は年数%のCDS、みたいな契約ではなかろうかと推測します。専門用語も出てくるので、わからない人にはさっぱりわからないかも。

銀行や周りの人間はサブプライムがはじけるなんて思ってもないから、主人公たちの契約にたいして馬鹿じゃないかオマエ?みたいな態度。そんなものいくらでも売ってやるよ、サブプライムは絶対安定だ、みたいな。
主人公たちはそれでも2年間、嘲笑に耐えて買いまくり、最後は、、、というお話。

劇中に「わかりやすい説明」も入りますが、それでもちょっとわかりにくいかな。
完璧に理解したい人はリーマンショック等の事前予習は必要かもしれません。

無職にも犬にも貸まくったむちゃくちゃな住宅ローン。しかもそのローンで買った家は100世帯中4人しか住んでないとか。まるで現在進行形のどこかの国のようなありさま。そりゃ破綻するよね。破綻するほうに賭けたたらもうかるよね。そういうお話です。

ちなみに、原題は「THE BIG SHORT」となっていて、ショートとは空売りのことです。自分は現物を持ってないのに破綻保障の金融商品を買ってるから空売りみたいなもんか、と思ったり。筆者もよくわかってないかも。

マネーボールの原作者だからマネーショートにしたのかな?とりあえずブラピ出演・製作です。
アカデミー賞で脚色賞を受賞しています。

ちなみに、小説ですが落合信彦「サブプライム」はわかりやすくて物語的にも日本人向けでとても面白いですよ!

 

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

【FDJアーカイブ】

FDJ不動産パノラマ:旧アーカイブ
旧サイトのアーカイブ

ページ上部へ戻る