若者がクルマに夢をもってないんじゃなくて、メーカーの経営陣がクルマに夢をもってないんじゃないか?

  • 2016/7/10
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FDJ 不動産ニュースサイト コラム

どうも、アイティーレックスの鳥海です。

さて、以前から「若者のxxx離れ」ってよく聞きますよね。車を筆頭に、CD(音楽)、新聞、テレビ、、、、などなど。

その正体は、良い時代の幻想が頭から離れない無進化企業の嘆き節、あるいはボンクラ経営陣の売上の上がらない言い訳にしか過ぎないというのは、ネットでも散々論じられている通りです。

さて、そんな若者のxxx離れに対して、フェイスブックなどで話題になっている記事を見かけました。

「トヨタ「若年層がクルマに夢を持たないと産業が持続しない」にネット疑問 「安月給長時間労働でクルマ使う暇もないのが本音」」(BLOGOS 記事元:キャリコネニュース)

トヨタ自動車が小型スポーツカーの「86」を約4年ぶりに大幅改良し、8月1日に発売する。7月6日の産経新聞の記事によると、トヨタが小型スポーツカーを投入するのは国内自動車市場の縮小に対する危機感があるためだという。

特に若年層の車離れに懸念を抱いているようで、同社の嵯峨宏英専務役員は記事中で「(20代など)若年層がクルマに夢を持たないと産業が持続しない」と語っている。

大変いい記事でして、ちょっと、この記事みて思うところがありました。

今の若者はカネがないからとかなんとか、言う声も聴きますが、昔から若者はカネをもってないでしょう?あなた持ってました?若い時からうなるほどカネを持っていて好き放題に使えるやつってどれだけいますか?若い時はみんなお金なんてもってない。

新車でも中古でもローンで背伸びして買ったんじゃないの?って。

安月給長時間労働というけれども、昔って今よりどこも労働環境良くなかったし、土曜日は半ドンっていって週休二日でもなかったろ?

「今の時代は~」って時代のせいばかりにしてないか?と思ったのです。

で、ちょっと調べてみました。

おっさんどもがなつかしむノスタルジーがどんなもんかを。
昔はヨカッタを「1980年代と1990年代」をターゲットに置きました。

まず、大卒初任給・消費者物価指数ですけども、以下の通り。

大卒初任給推移(参考URL)

1980年 114,500円

1990年 169,900円

2015年 207,450円

消費者物価指数推移(2010年を基準値=100として)(参考URL)

1980年 77.16

1990年 94.5

2016年 103.41

 

大卒初任給は倍くらい高くになってるのに対して、物価は2~3割ほどの上昇ですね。
昔はダイソーもユニクロもなかったし、デフレ以前だとすると昔より今のほうが安価で高品質なもの多いかもね。
そう考えると、昔に比べて今のほうが可処分所得や実質の実入りはいいんじゃないの??

さて、車ってどうだったかって言いますと、、、

【1980年代の若者が買いそうな車】

1981年 R30「鉄仮面」 RSターボX 275.3万円
http://minkara.carview.co.jp/userid/1720266/blog/32977894/

1979年 S110シルビア 252万円
http://blog.goo.ne.jp/shishimaru41/e/1aeee4d3d0f2b39e9af8d89f2fd808bf

1981年 セリカGT-R(クーペ) 1800DOHCターボ 203.6万円
 セリカGT-R(LB) 1800DOHCターボ 211.3万円
http://minkara.carview.co.jp/userid/166682/blog/19096710/

1989年 ユーノス・ロードスター 185万円
http://minkara.carview.co.jp/userid/14286/blog/35062873/

1989年 180SX タイプII  197万円

1988年 シルビア(S13) K’S 188万円

 

【1990年代の若者が買いそうな車】

1991年 アンフィニRX-7 タイプS 360万円 タイプX 434万円

1989年 スカイライン GT-R 445万円

1990年 ホンダ NSX 996-1255万円

1990年 三菱GTO 299-432万円

1993年 トヨタスープラ 284-474万円

1992年 ランサーエボリューション 220-273万円

ちょっと魅力的過ぎませんか昔の車。

やべ、オラワクワクしてきたぞ。

上記は当時の若者が買いそうな車ばっかりでスポーツカー中心ですけれども、ほかにも「ホンダビート(1991年)」や「トヨタソアラ(1991年)」「日産フィガロ」「スズキカプチーノ(1991年)」「マツダAZ-1(1992年)」などなど。
フィガロ・カプチーノなどは今でもおしゃれで人気高い(中古価格も高め)ですよね。

値段を見てみますと、普通のグレードで200万円台、GT-Rでも400万円台、NSXは別格の1000万円前後となっています。
90年代はバブルを挟むので総じて高めですが、それでもGTOやらスープラ、ランエボが200万円台からって魅力的ですよね。

さて、そこで今の車はというと、、

【2016年現在の若者が買いそうな?車】

トヨタ86 262-325万円

マツダロードスター 249-319万円

S660 198-238万円

トヨタアクア 176-243万円

ホンダN-BOX 127-185万円

スズキハスラー 107-162万円

ダイハツウェイク 135-187万円

値段的には気になるほど圧倒的な差はないのでは?

今の車は高いから~ってのはちょっとどうだろうか。

ガソリン価格の推移をみますと、現代と同水準でしょうか。
もちろん、昔の車と今の車では燃費性能が違いますので、昔のほうが負担は大きいでしょう。

若者はお金がないとかなんとか、とはやっぱり違うのではないのかな、と。

上記見て、40代になったばかりの僕は、80年代、90年代の車にワクワクしてしまいます。そして今の車にワクワクするかと言ったらしません。想いで補正も多分に入ってるとは思いますけどね。でもアクアより軽自動車より80年代90年代の車のほうがかっこいいもん。

たくさんモノが乗る軽自動車は便利そうだけどワクワクするかといえばそうではないし、ほしいかと言えば、それなら別のモノ買うよ、という感じしかしません。

トヨタ86に魅力を感じるかと言えば、正直、感じません。でも、マツダロードスターやS660には興味がないわけではない。(関東マツダの1日試乗は1年中予約殺到でついに乗れなかったし)

若者も案外そんな感じではないでしょうか?
車を運転してドライブって、それ自体は老若男女みんな楽しいでしょう?
カッコいい車があれば、それでデートで海行きたい気持ちは今も昔も同じでしょう?

 

上記記事でも結んでいますが、単純に「若者が魅力的に思う車」をメーカーが作ってないだけではないでしょうか?

ゲームがリアルすぎて車が売れないなんてメーカー幹部の話は論外として、マーケティングや小手先の効率化などの「数字」やら「統計」に惑わされて、メーカー自身が人の心の奥底で輝く何かを忘れてしまったのではないでしょうか。

ウォークマンのようなものを作れなくなったソニーや、目の付け所がわからなくなったシャープや、もはや何屋だかわからなくなった東芝とかNECとか、現代は日本企業全体が「ワクワクする」を忘れてしまったような気がします。

我々含むおっさん世代が、カッコいい横文字ビジネスに憧れて創業の精神・中興の輝きを忘れて、くだらないマーケティング戦略に盲従した結果、消費者を置き去りにして「ワクワク感」を失った結果を「若者が~」などと言い訳しているようにも思えます。
消費者が離れていったんじゃなくて、企業のほうから勝手に離れていったんだなと。

実際に、オートサロンでホンダ有志が作った「S660 NEO CLASSIC」なんかは大勢の若者が取り囲んでましたよ。RX-VISIONは人だかりすごかったですよ。(オートサロン入場者数は過去最高30万人だし)
ネットには車好きの若者が動画や記事をたくさんアップしてますよ。

若者層が車に夢をもってないんじゃなくて、作る側の経営陣がクルマに夢をもってないんじゃないかと思えてなりません。
世界に冠たるわが国のすばらしい自動車メーカーの皆様におかれましては、もっとワクワクして、もっと手ごろで楽しめる車づくりに頑張ってほしいと願うばかりです。

そんなことを思いました。

 

 

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