【不動産ダイジェスト】

IPCと呼ばれている米国の「エンドーさん」

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不動産・住宅ジャーナル/2002年9月15日号

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 前号では、不動産・住宅業界に棲息する超有名人「エンドーさん」について書いた。この「END―Uさん」(End−User)は、アメリカでは近年、IPC(Internet enPowered Consumer/インターネットによって力を増した消費者)と呼ばれている。
 アメリカでも、かつてはHomeSeeker(家探し人)、つまり住宅の売主・買主は一般的にConsumer(消費者;goo『英和辞典』による=以下同じ)あるいはCustomer(顧客)、ごく稀にはEnd User(末端の利用者)、Client(依頼人)などと呼ばれてきた。

 そして、住宅市場がブームの時には、"神様"であるべきHomeSeekerもあれこれ注文をだすうるさいお客"ルーキー・○○"(rookie=新人の次の○○はニックネーム)と揶揄的呼称を与えられた事もある
 しかし、この"ルーキー・○○"(日本の「エンドーさん」)が、インターネットの普及によって大変身。新しい力をつけ、2000年前後からIPCと呼ばれるようになってきたのだ。それでは、IPCとは何か。まず特徴をみておくと――。

 インターネット顧客の特性は、以下のような行動特性を持っている。
 (1)家探しの時間を制限・束縛されたくない。(2)モデルルーム(店舗)に行く時間がない。(3)営業マンと直接話したくない。(4)情報収集が簡単/手数料の減額を要求してくる?(5)物件の特定まではネット上で行なう。(6)出来れば、気に入った営業マンを自分で見つけたい。
 かつてアメリカの"ルーキー・○○"は、一例をあげるとロッキー山脈の山奥から街におりてきて、突然家探しを始めたりしたりしていた(この"ルーキー"は、Rocky Looker=ぐらつく傍観者たちと呼ばれていた)のだが、IPCは自宅のパソコンから深夜、突然にサイトに掲載されている物件にリクエストを入れてくる。

 例えば、この"Rocky Looker"は、市場がブームの時に本当のHomeSeekerに交じって市場荒しを行なう層(日本ではひやかし客)として歓迎されない"神様"だったのだが、近年のIPCは、不動産マーケットの40%台にまで膨らんできた。
 今号のトップ記事「NAR 2002年/ホームバイヤーとセラーの実態調査を公表」でも紹介しているように、全米リアルターズ協会(NAR=National Association of REALTORS)が8月末にまとめ『2002/Profile of Home Buyers&Sellers』(2002年/ホームバイヤーとセラーの実態)では、2001年のHomeSeekerは41%がインターネットを通じた家探しを行なっている。

 IPCの最大の特徴は、店頭での応接や電話連絡よりもメールのやり取りを望んでいることだ。次回は、日本にも登場してきたIPC=新しい「エンドーさん」との付き合い方をみて行く事にしよう。

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