【不動産ダイジェスト】

2003年の経営創造/K社長のエピソード

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不動産・住宅ジャーナル/2003年1月1日号

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 新宿の超高層街にあるN社を訪ねた折、ちょっと時間があったのでK社長に軽いご挨拶をと思い、面会を求めたところあいにく外で会議中。午前10時40分のことだった。いくつか用事をこなして会社に戻ると、「不在で失礼しました」という以下のメールが1時42分に届いていた。
 ≪浅見様 せっかくお越し頂きましたが、不在で失礼いたしました。新年も宜しくお願い申し上げます。≫

 昔だったら、電話で「失礼いたしました」という伝言が社員にあるか、この季節ならどこかの団体の新年会で「暮れにはもうしわけありませんでした」という立ち話しになるところであるが、メールが文字どおりのコミニュケ−ション手段としてこんなにもに日常的になっているのがちょっとした驚きだった。
 というのは、32年間にわたって記者活動を続けてきた中で、大手企業の社長といえば、コミニュケ−ション手段は「長大重厚」で、たいていは秘書に守られていて、秘書突破が取材の第一歩だったからである。
 もちろん、社長個人の性格にもよるのであろうが、K社長の場合には筆まめのところに、メールという新しいコミニュケ−ション手段が最適マッチしたようだ。

 K社長には、ご無沙汰が続いていたのだが、12月に次のようなメールを頂いている。メールアドレスは、当社サイトからK社長がピックアップ。
 ≪浅見 社長殿 このたびは弊社サイト「○○○○」を取り上げていただき有難うございます。また、素適なクリスマスカードを頂きました。このカードを弊社でも顧客へ利用できないかと考えていますが、差し支えないでしょうか。もしこのようなサイトを他にもご存知でしたら、ご紹介いただけないでしょうか。N株式会社 K≫

 以下は、私からの返信。≪K社長様 メールありがとうございました。法人で大量に使用する場合、多少の使用料が発生するようです。お金を払うと自分の会社名も入れる事ができるようになっています。≫
 50過ぎの白髪のまじった"おじさん"2人が年末の忙しい時に、ネットからダウンロードできるクリスマスカードの品定めを、メールでやりとりしている光景をだれが想像したことでしょうか。

 N社は、こうした社長がトップにいるかぎり、IT時代の経営創造がきっと大胆に進んでいくに違いない。2003年の新春にあたって、企業経営の課題をエピソードに託して述べさせて頂きました。

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