【不動産ダイジェスト】

改めてVOWとは何か/一寸おさらいを!

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不動産・住宅ジャーナル/2003年8月1日号

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 米国の不動産(リアルター)業界を騒がせているVOWとは、そもそも――Virtual Office Websiteの略で、家探しユーザーに対して現実の店舗に加えて、Web上にバーチャルなオフィス(Website/店舗)を開設し、営業マンが来店客と同じようにサイト上で取引の支援・サービスを行おうというもの。
 ここで、もう一度簡単におさらいをしておきましょう。

 VOWの根底あるのは、CRM(Customer Relationship Management)と呼ばれているマーケッティング理論。これは、(1)営業マンとユーザー(Customer)が、(2)サイト上に無料で開設される「マイページ」とメールなどで、(3)対話(Relationship)を図りながらながら、(4)ユーザーの取引支援をサポートする、(5)営業管理(Management)システム――だ。
 実際には、Webサイト上に構築される「マイページ」という機能がツールとなる。それでは、「マイページ」とはそもそも何かといえば、ユーザーのパソコン上に作られる家探しの「個人応接窓口」で、営業マンにとっては「ユーザー支援・交渉窓口」だと言えるだろう。

 ユーザーと営業マンは、ユーザーに向けてサイトが発行するIDとパスワードで結ばれる。ユーザーは、このIDとパスワードで結ばれたWebサイトの「マイページ」で、営業マンから個別のサービスを受けるわけだ。
 こうした「マイページ」を仕掛けた不動産(物件情報検索・広告)サイトは、日本でもすでに山ほどある。ところが、日本とアメリカの事情が少し違うのは、米国のVOWサイトでは、NAR(全米リアルターズ協会)の政策によって、MLSの物件データ(Listing)が全面的(登録物件の全数および登録された物件情報記載内容のすべて/一部制限がある)に利用できる(実際は2004年1月から)点だ。

 そして、VOWサイトのオペレーターとしては、(1)NAR本体(現行サイト『REALTOR.com』の切り替え)、(2)地方・地区協会、(3)個別の会員自身、(4)会員からサイト運営を委託された非会員、(5)オンライン仲介業者(e-Realty社など)、(6)サイト運営の大手(マイクロソフトなど)が、見込まれている。
 オンライン仲介業者のe-Realty社が、すでにVOWサイトを実現している(NARは2002年1月から、MLS物件データの部分開放政策=会員、第三者でも登録物件の全数および登録された物件情報記載内容の基本項目をWeb上で広告してもよいという措置を行ってきた)ことなどは、本文でご覧頂きたい。

 MLS物件データの全開放は、2004年1〜6月にかけて実現するが、米国の不動産(リアルター)業界は、外部からVOWサイト構築のソリューション販売攻勢を受け、暑い夏になっている。
 ところで、当社では、『パワー仲介業/Web店舗の作り方』という戦略ガイド集を発行いたしました。PRサイト( http://www.fdj.com/power_tenpo/ )を開設いたしましたので、恐縮ですが覗いてみて下さい。

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