【不動産ダイジェスト】

「FSBO」は日本でも可能か

[前号]

不動産・住宅ジャーナル/98年8月1日号

[次号]
前号 次号

 不動産のオープンマーケット(取引に仲介業者などが介在しない形態)は、わが国でも成立するのだろうか。
 エスクロー制度などの発展によって、個人間の不動産取引が比較的安全で容易にできるアメリカでは、「FSBO」(For Sale By Owner's)と呼ばれる売主直売がマーケットの20%ぐらいにのぼっているが、わが国でもインターネットのホームページに個人間不動産取引を支援するページとして不動産のフリーマーケット『HEYA.COM』(http://www/heya.com/)が登場した。

 日経産業新聞(7月29日付、3面)でも紹介されているので、すでにご覧になっている方がいるかもしれないが、その内容をかいつまんで紹介しておくと「個人、不動産会社、金融機関を問わず、だれでも売りたい、貸したい不動産情報を登録でき、無料で情報を検索できる」というもの。
 記事は、「対象エリアは47都道府県で、土地、マンション、戸建て、事務所、店舗、駐車場など。また、貸主、借主が契約の際にどのような書式の書類が必要かなどのマニュアルも用意した」と続く。
 そこで、結論だが、わが国でのオープンマーケットの可能性はインターネットの登場によって極めて高くなってきたのではないかと考えている。

 アメリカで「FSBO」が発展してきた背景には、売主が仲介手数料をセーブしたい事、仲介業者のサービスが悪い事・・の2つがあった。ところが、インターネットでは、この2つをクリアーする事が可能なのである。なぜなら、ホームページそのものが仲介業者の役割を果たしてくれるし、契約に必要な知識や書類も用意してくれるからである。

 こうしたインターネットのホームページが持つ機能に注目して、米・マイクロソフト社では数年前に「FSBO」物件を中心にしたWebの開設を予定していたが、今秋から発足させる不動産物件情報の公開サイト『Home Advisor』では、MLSのリスティング物件に切りかえている。
 この背景に何があるのかは、今のところ見えてこない。


[目次] [HOME]
目次へ戻る ホームページへ戻る

●お問合せ先 :(株)不動産データ&ジャーナル社

〒358-0027 埼玉県入間市上小谷田1-3-3-501
TEL 04(2964)7411
FAX 04(2965)6707
E-MAIL asami47@gol.com