【不動産ダイジェスト】

現下の局面をどう読むか

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不動産・住宅ジャーナル/98年10月1日号

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 いま、日本があらゆる面で大きな曲がり角に立っている事は、あえて申し上げる事もない私たちの共通の認識であろう。
 それでは、何が変わりつつあるのかと言うと、それは当然ながら立場々々によって、認識の差異が出てくるに違いない。
 私は、現下の局面を最近、次のように見ている。

〈1〉金融改革(ビッグバン)と日本経済の再生について=金融機関はいま"貸し渋り"どころか健全な貸付についても回収に入っており、経済は間もなく"底割れ状態"に入らざるを得ないだろう。
 そうなった時、住宅・不動産業界でも思わぬ深刻な事態が発生するのではないだろうか。それに対応する有効な手段や実効的な措置は、残念ながら今のところ見えてこない。

〈2〉情報改革について=インターネットという新しい情報ツールは、その急速な普及につれて社会・経済の仕組みだけでなく、人々の生活を大きく変えていく事だろう。
 この変革については、対応できる層と対応できない層、対応しようとしない層などに分かれてくるが、いずれにしても、対応しない層は全ての活動が"時代遅れ"となり、やがて古代恐竜と同じような運命をたどることになるだろう。

〈3〉成熟マーケットにおける新しい市場開発について=これは、やや明るい展望が持てるテーマだ。
 最近の外国資本の日本への進出形態を見ていると、私たちの常識ではすでに成熟市場だと思われる分野に、次々に新しいシステムや商品を投入してきている。
 そして、彼らが日本の市場で展開しようとしている戦略は、〈徹底した価格破壊〉〈人が喜ぶ新しいサービスの提供〉〈合理的なコストダウン〉――などである。

 こうした外国勢のやり方を見ていると、住宅・不動産業界も今何をやるべきなのかが少しだけクリアーになってくる。
 それは、何かと言えば果敢に新しいマーケットの開拓に挑戦することだろう。皆さんは、現下の局面をどのようにご覧になっているのでしょうか。


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