【不動産ダイジェスト】

今年は前半に稼ぎ地元拡大を!

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不動産流通ジャーナル/96年1月1日号

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 新しい年が明けた。今年の第1号発行となるこの新春特別号では、〈流通市場をどう拡大させていくか〉という三井不動産販売・横山宏明社長の記者会見と、〈新しい市場構築に向けて〉という営業第一線の指揮官による徹底討論を特集しているが、不動産流通市場における96年の展望は必ずしも明るくない。
 それは、日本経済の不振の中で今年も昨年と同じように、中古流通と競合する新築マンションの大量供給やデフレによる地価や住宅価格の下落──などが続く見通しだからである。
 それでは、今年の不動産流通業は、どのように展開していったらよいのだろうか。 ここでは、〈マンション市場の動向〉と〈新しい流通市場の構築〉──という2つの視点から、今年の不動産流通市場を展望してみることにしよう。

 1番目のテーマである〈96年のマンション市場動向〉については、昨年12月に(株)不動産経済研究所から、首都圏では
  1.7万3,500戸と高水準の供給が続き
  2.価格は4,000万円前後に落ち着く
  3.上期は大幅減で下期には急回復へ
という予測が発表された。
 ということは、昨年秋から増加に転じている中古マンションの流通を、新築マンションの供給量が減少する今年1−6月にさらに拡大させていくことが、大きな戦略になってくるのではあるまいか。
 2番目のテーマである〈新しい流通市場の構築〉については、市場はいまレベルダウンが続いており、仮に〈上〉〈中〉〈下〉という3つの階層を考えるならば、〈上〉よりは〈中〉の市場が、〈中〉よりは〈下〉の市場のほうが、仲介が成立しやすくなっていることをまず再確認していただきたい。
 そして、住替え・買替えはいま、より地域的であり狭域化する傾向を深めている。

 今号の特集である徹底討論〈新しい市場構築に向けて〉でも、そうした市場の変化を詳しく分析しているが、今後の流通業展開では今まで以上に地域に密着し、地元拡大を図っていくことが基本戦略になってくるのではあるまいか。
 今年は前半に稼ぎ、そして地元拡大を強化していく年だと言えるだろう。


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