【不動産ダイジェスト】

『日本をつくりなおそう』

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不動産流通ジャーナル/96年7月1日号

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 住通チェーンの光武福見会長が執筆した上記タイトルの著書が、業界内外で話題になっている。
 〈目を覚ませ日本人。21世紀のための、人づくり社会づくりの提言〉とサブタイトルが打たれているように、これまでも業界の発展や政治、経済、社会などについて歯に衣着せぬ発言をしてきた氏が、現状の日本を憂いながら、その処方箋と“思うところ”をありのままに書き綴ったものだ。
 内容は、「第1部/疲弊した日本の政治を改革しよう」「第2部/日本の社会に必要な豊かさとは」「第3部/家族・友人・信頼関係」の3部構成になっている。

 まずは、内容をかいつまんで紹介してみよう。
 第1部では、
  1.このままでは地球環境は滅ぶ
  2.政治家“家業”を許すな
  3.防衛の苦難を沖縄に押しつけてはいけない
  4.将来を託すための教育改革に取り組め
といった提言が目につく。
 そして第2部では、
  1.現代の豊かさは子孫の幸せの先取りである
  2.経済至上主義と拝金思想が日本人を堕落させる
  3.いつ起こってもおかしくない第二のオウム
などとして、「断じて許せない住専処理への税金投入」「住宅の建替えで自然を破壊してはならない」「確かな批判精神を日本人は持つべきだ」「ホームレスを他人ごとにしてはならない」「現代科学を無用の長物にするな」──といった警世の指摘が続く。
 第3部では、
  1.子育ては人生最大の事業である
  2.高齢者対策こそ現実に即した対応で
など主として今後の世代に向けた提案が多くなっている。
 その内容は、「若い親たちは“子育て”をなぜ知らないのか」「子育て事業には“努力”と“情熱”を持て」「高齢者対策には政策的な備えが不可欠だ」「先送り政策が現在の高齢者を苦しめている」──などその視線は温かい。

 住通チェーンは今年で発足15周年を迎えたが、創始者の光武氏も「6回目の年男を迎え、平均寿命まで残された時間がわずか5年足らずになった今」(はしがきより)、いっそう円熟の時期に入ったようだ。


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