【不動産ダイジェスト】

流通業界にやってくる変革の予感

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不動産流通ジャーナル/96年9月1日号

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 大阪府吹田市にあるマック住研(株)が開発・販売しているマック売買物件管理システム「MaREIS」が、近畿地方と中部地方で人気を呼び、仲介会社の導入が相次いでいる。
 同社の動きについては、本誌の4月1日号で「ホームページで400物件を公開/変革期の中でインターネットに挑戦」(現在は2,700物件を公開)という清水和男社長の特別寄稿を掲載しているが、「MaREIS」は物件管理が簡単なパソコンの操作で出来るだけでなく、物件情報を自動的にHTML文書にしてインターネットのサーバーに送信し、ホームページで公開できるソフトを内蔵しているのが特徴だ。
 このため、今号12ページの記事でも紹介しているように、導入各社は連合してホームページを開設し、近畿地方では吹田、富田林、西宮・芦屋、大阪市天王寺区、奈良、阪南、神戸・三田などの各市で合計2,700件にのぼる物件が一般ユーザーに公開されている。

 さて、これだけなら特にここで紹介する必要もないのだが、ここでは「MaREIS」や同様のシステムが、今後の不動産業全体を大きく変えていく起爆剤になるであろう── という事実に注目したい。
 それは、第一にこうしたホームページの連合組織が出来てくると、既存の「REINS」などの機能が仲介会社からそれほど期待されなくなってくるからである。
 何故ならば、お客が直接物件を探せるのはもちろんの事、仲介会社にとってもそのホームページにアクセスすれば、写真入りの詳細な情報が他社のものまですぐに見る事が出来るからである。
 そして思い起こしていただきたいのは、米国のNAR(全米リアルター協会)がホームページで会員の物件を公開する契機になったのは、NARに先駆けて物件情報を一般に公開した民間の情報システムのほうがより便利になってしまい、「不便なMLSが情報を独占しているのはおかしいのではないか」というユーザーからの突き上げがあったという事なのだ。
 わが国でも、こうした事態がやがて起こってくるのではないだろうか。


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