【不動産ダイジェスト】

今年はセスナ機に乗り換えよう!

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不動産流通ジャーナル/97年1月1日号

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 不動産流通業界にとって、97年はどういう年になるのだろうか。ジャーナルも新しい年のスタート号なので、今年の展望を
  1.売買仲介
  2.賃貸仲介
  3.宅建業界
  4.インターネット対応
の4つの視点から分析してみたい。

 第1の「売買仲介」では、96年の11月以降、首都圏の市場は悪化局面に入っている。この背景には、仲介現場の努力とは別に、住宅を買い替えたくても資産デフレでそれがままならないという売主側の事情がある。
 “97年の不動産流通業展望”については、次号で詳しく報告する予定なのでここでは結論を急ぐが、資産デフレ対策がいっそう必要とされる今年の売買仲介業は、「売主をいかに獲得するか」という戦略が中心になってくるであろう。
 第2の「賃貸仲介」では、家賃保証業務の収益悪化が表面化し、ここ数年の間に客付け店舗の展開に新機軸を打ち出してきたところなどの躍進がより鮮明になってこよう。ここでも結論を急ぐならば、今年の仲介業では「売買仲介」が物件仕入れ、「賃貸仲介」が客付けの強化――という戦略が求められてくるだろう。
 第3の「宅建業界」の動向では、市場全体でのシェアが回復する要素は今年も見当たらない。
 宅建業の収益は、ここ数年じわじわと悪化しており、21世紀にかけた展開では
  1.自分の人生を守りながらの損をしない廃業への準備
  2.業務のさらなる改革
  3.他分野への転換
など、いずれかの新しい道を選択せざるを得ないところも出てくるだろう。
 第4の「インターネット対応」では、ホームページによる物件情報の公開が仲介・分譲の両分野ともに今年前半で急速に進む。
 後半期には、ホームページの営業促進効果が成約件数の上乗せという具体的な数字として確認されるようになってくるだろう。

 新春第1号の巻頭としては、あまり明るさの感じられない展望になってしまったが、今年のキーワードは”転換”である。転換を進めるためには、「ブルドーザーからセスナ機に乗り換えよう」というスローガンを掲げてみたい。


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