【不動産ダイジェスト】

宮尾教授の不動産業論に注目を!

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不動産流通ジャーナル/97年4月1日号

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 政府の「土地流動化対策」が3月31日に決まった。といっても、この原稿は28日に書いているので、新聞でその概要を読んだだけである。
 政府はすでに今年2月、「新総合土地政策推進要綱」を決定し、規制緩和による土地の有効利用策を打ち出しているが、今回の対策はこうした施策を具体化し、土地の流動化によって経済の活性化を図っていこうというのが骨子である。
 不動産業界では、これまでの地価抑制政策が長かっただけに、こうした一連の施策については、今号27ページの〈平成9年地価公示/業界トップの声を拾う〉でも紹介しているように、政策転換を歓迎する声が多い。
 しかし今回の「土地流動化対策」は、住宅金融債権管理機構などの担保不動産を自治体の公共用地先行取得などによって買い上げ、老人福祉施設や公園などに活用していこうというのが目玉で、地方財政に大きく依存してるものだとも言える。
 だが、果たしてこうした財政負担を地方自治体が行えるのだろうか。

 前置きが長くなってしまったが、この原稿はそうした政府の「土地流動化対策」に疑問を投げかける事が目的ではない。土地の流動化を巡る施策は、実は米国では90年代初頭のバブル崩壊から93年にかけて大成功を収めた例があり、改めて米国の施策と日本が行おうとしている施策について比較をしてみたいと思ったのである。
 その作業を行うのに、ピタリと合った資料が見つかったので概要を紹介してみよう。
 それは、(社)東京都宅地建物取引業協会の広報誌『Takken』の2・3月号に載っている「明日の日本経済と不動産のゆくえ」というもので、筑波大学教授の宮尾尊弘氏が昨年11月に同協会の宅建セミナーで講演した内容をまとめたものだ。
 紙幅が不足してきたので、中見出しだけを紹介すると、
  1.いかに米国の不動産は回復したか
  2.いかに米国経済は本格回復したか
  3.日本経済は米国に何年遅れたか
  4.いかに景気と不動産を回復させるか
  5.これから不動産市場はどう変わるか
  6.いま不動産業は何をなすべきか
という構成になっている。
 不動産業の展望を明るく描き出しているので、ぜひ一読をお勧めしたい。


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