【不動産ダイジェスト】

世界の不動産業は青年期なのか

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REAL ESTATE TOMORROW/96年6月15日号

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 5月25〜31日まで東京で開かれた世界不動産連盟(FIABCI)第47回・東京総会のテーマは「都市と不動産」だった。間近に迫った21世紀に向け、不動産業の持続ある成長を図りながら、新しく創造的な都市像を探っていこうというのが、大会の本筋の流れのようであった。
 これまでの世不連の総会が「開発と環境」「土地と住宅」などをテーマにしてきたのに対し、今回は「都市」を前面に据えた新しい流れの創出である。
 そこで私たちは、世不連レポート(本誌の姉妹誌である『不動産流通ジャーナル』の6月1日号と6月15日号に掲載)のタイトルを「青年期を迎えた不動産業の将来を探る!」と設定した。
 フェリー・ソネビル世界会長(東京総会で米国のシェルダン・グッド氏にバトンタッチ)や田中順一郎日本支部会長の記者会見の中などに、しばしば「青年期を迎えた不動産業」という言葉が出てきていたからである。

 しかし、6月1日号を印刷する段階に入って、「不動産業はいま青年期なのだろうか」という現状認識に対する疑問がフト湧いてきた。1日号を印刷中の深夜にである。
 ひょっとして通訳は「成年期」と言っていたのではなかったのだろうか。そうだとすると大きな勘違いだし、誤報とまではいかなくてもミスリードになってしまう。どうしよう……。とにかく印刷を中断するのが先決だった。
 そして翌朝、「成年期」に修正して表紙と関係ページを刷り直した。『不動産流通ジャーナル』を創刊して7年になるが、初めての事である。
 確かに、日本の不動産業はいま「成年期」に差しかかっているのだが、開発途上国などでは「青年期」と言えるのではないだろうか。今でもそんな疑問が残るし、学生時代に英語をもう少しやっておけば「青年期」か「成年期」の区別ぐらいは聞き分けられたのかもしれないのにと思ったが“後の祭り”というものである。
 ところで、不動産業はいま先進諸国にとっては「青年期」なのだろうか。それとも、「成年期」なのだろうか。


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