【不動産ダイジェスト】

情報化をめぐる正しい論議を

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REAL ESTATE TOMORROW/96年8月15日号

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 7月末、建設省の「不動産業リノベーション研究会」に「経営改革」「情報化」「事業展開」という3つの部会が発足した。
 私は、物件情報の公開のあり方や情報産業としての不動産業のあり方などを審議する「情報化部会」に所属している。
 審議が進んできた段階で途中経過をすっぱ抜くのは問題だと思うが、7月29日に開かれた初会合では各委員が検討課題に対する簡単な意見を述べただけなので、ここでは当日述べた私の意見を報告させていただきたい。

 私は、
  1.分譲・住宅商品の情報提供は各協会が統一したホームページで行い、消費者の
    選択の便宜を図るべきである
  2.仲介情報を一般公開しても、取引の契約は業者のところに必ず戻ってくるので
    手数料収入が減少してしまうのではないかという議論は避けたほうがよい
  3.インターネットによる情報の収集はユーザー自身が選んだのであり、業者側が
    利用コストの問題から論議しても、新しい流れは止められないだろう
と述べた。
 3つ目の意見はわかりにくい表現かもしれないが、説明を加えるならば次のような要旨になる。
  a.インターネットのユーザーは、例えそれが真夜中であっても、いつでも情報が
    手軽に得られるという事に気がついてしまった。
  b.インターネットのユーザーは、例えそれが遠隔地の物件であっても、地域情報
    などを含めて必要な情報が得られる事に気がついてしまった。
  c.インターネットのユーザーは、自分が情報を入手するのはデータベースからで
    あって、営業マンではない事に気がついてしまった。

 つまり、インターネットの本質は「いつでも、どこでも、誰でも」が、自分の好みによってインタラクティブに情報を得られるという事なのである。
 こうした便利さに気がついてしまった消費者を前にしては、“インターネットの対費用効果”や“ホームページでの物件情報の公開による手数料収入の減少”──といった問題は、早くに払拭しておくべきであろう。


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