【不動産ダイジェスト】

テレビ、本、そしてパソコン

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REAL ESTATE TOMORROW/96年11月15日号

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 長江を船で下る旅をしてきた。と言っても、実際に中国に行ったわけではない。久しぶりに原稿を一行も書かないでよい連休が11月1日から4日まで続き、NHK衛星第2放送の「悠久の長江」を見続けたのである。
 この番組は、長江を下る遊覧船“三国号”にNHKが中国と共同でスタジオを構え、生放送で4日間の船旅をリアルタイムで送り続けたものである。そこには、文字通り時空を超えた「悠久の長江」があった。
 放送時間は4日間で延べ22時間50分におよび、四川省重慶を1日夜8時(中国時間では7時)に出発した“三国号”は、2日には豊都・鬼城から天下の奇観石宝寨へと進み、3日にはいよいよハイライトの三峡に入る。そして、4日目が三峡ダム──宜晶の大団円であり、午後4時20分の放送終了まで実に650キロという移動をおこなったのである。
 テレビカメラは長江の活力──生活──歴史──未来をよく映し出しており、現代中国の今日的縮図がそこにあった。

 さて、私はこの「悠久の長江」を下る船旅を楽しみながら、たまたま読みかけていた『新中国人』(ニコラス・クリストフ&シェリル・ウーダン著、96年5月、新潮社発行)を読了した。こちらも484ページの大作で、読み終わるまでに10時間以上を要している。
 『新中国人』の原題は『CHINA WAKES』であり、1989年の天安門事件を前後してニューヨークタイムズの北京支局長を勤めていた筆者夫妻が、中国の現状をジャーナリストの目から掘り下げたものだ。ここには、テレビの映像とは違った夫妻の心の眼で見た中国の今日的な姿が塗り込められている。

 ところで、何故こんな事を書いたのかというと、テレビ、本、パソコン(インターネットのホームページ)という3つのメディアについて、何が一番人間をエキサイティングな気持ちにさせるのかを検証してみたかったからである。
 インターネットのホームページからも、中国の情報はいくらでも集められるが、まだまだ無機質な情報の集積であり、テレビや本が与える感動には及ばないようだ。


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