【不動産ダイジェスト】

ビジョン報告書をどう評価するか

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REAL ESTATE TOMORROW/97年7月15日号

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 今号では、建設省の「不動産業リノベーションビジョン」について、6月2 7日に公表された報告書の要約を掲載した。2001年に向けて、
 1.まちづくりの需要に応える方向
 2.消費者の「個客」ニーズをつかんだ経営
 3.資産デフレと今後の経営
 4.情報化への進展を取り込む経営、環境整備
 5.透明・公正な市場の整備
---などを示したこのビジョンの評価については、私もとりまとめに参加して いた事もあって若干の苦しさがともなう。
 それでも、わが国の不動産業が金融ビックバンと同じように、「フリー・フ ェア・グローバル」(規制緩和の下の公正な競争で、経済や事業展開の国際化に 立ち向かおう)というスローガンを掲げなければならない時期に来ている下地の 分析はできたと言えるだろう。
 今後は、これを契機にバブル経済崩壊後の後遺症から脱却して、不動産業発 展のステージをどうイメージしていくかという構築力が、課題になってくるので はあるまいか。
 ところで、7月初旬に続いた熱暑の中で、自宅の冷蔵庫やクーラーが相次い でダウンした。ダウン前の数カ月間、冷蔵庫は入ったり切れたりして、叩くと直 るので騙しながら使ってきたのだが、ある日すっかり回復しなくなり、貯蔵の食 料廃棄で家計は大損になってしまった。
 冷蔵庫はすでに12年も使っているので、他の家電がこの間に何回もダウン していることから考えると、耐用年数はとっくに過ぎていると思いながらも、「 使えるものなら使ってみよう」と踏ん切りがつかなかったのである。
 身の回りには、気がつかないままダウン寸前になりかかっているものが、た くさんあるのかも知れない。そして、予知しながら踏ん切りがつかないという事 もある。
 今回のリノベーションビジョンには、不動産業の展開の中ですでにダウンし たものをより明確にし、今後の夢を膨らませられるような方向でのイメージ構築 を期待したかったのだが、それは実現していない。“元気印”の業界ビジョンは 、自分たちで描き出すべきなのであろう。

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